たんぽぽ式育成法

たんぽぽ式育成法

たんぽぽ式育成法には、柱となる考方があります。
アメリカのスポーツ心理学者、ジム・レイアー の「メンタルタフネストレーニング」という書籍の理論を柱に添え私自身が現場で経験した事などを上乗せ、改訂しながら創りあげたのがたんぽぽ式育成法(松尾式)です。
但し、この方法は極めて個人的な方法であることも事実です。誰が試しても効果が出るものではありません。
私自身も教育法、育児法の研修会に参加して思う事は、誰でもが息子を東大に入れるような教育はできませんし、たとえ理論的にはしっかりしたものでも実際に行うのは理論の発案者ではなく親です。ですから興味がある方『なるほどね』『へ~、そういう手もありか』くらいで止めておいてください。
そして、矛盾してないかという場面も多く出てきます。ですので興味がわいたらちょっと読んでみるか程度でスタートするのが適当です。

1.成功のピラミッド

成功には「わけ」があり、失敗にも「理由」があります。
それは、すべその人の心のポジションが影響しています。そのポジションを分かりやすく解説したものが成功のピラミッドです。

成功のピラミッド

上の図で成功と失敗を分けるポジションに「葛藤」というポジションがあります。
成功をえる人間は「必ず葛藤を経験」しています。その葛藤の後、不安のポジションに入った人間が成功し、不満のポジションに入った人間が失敗します。
さて、この図を読み解く上で理解しておくべき事柄があります。
「ちょっとやってみたら上手くいった」「前回は成功したのに今回は失敗した」というレベルでの成功失敗の話ではありません。
非常に困難な事を成功させるための方法論です。ちょっと無理かな、でもやってみたいと思うならば参考になるかもしれません。
そして以外とこの方法論が幼児には大変有効です。理由についてはエピソードの中に追々書いていきます。

2.葛藤のメカニズム

葛藤のメカニズム

3.葛藤を抜け出すヒント

葛藤は、大きなエネルギーを必要とします。マラソンに例えてみましょう。
ライバルと併走が続いています。

(1)楽をすると手を抜く

楽をする事と手を抜く事は違います。
楽をするコツは無駄な力を抜く(無駄なエネルギーは使わない)事を覚える。
そのためにどうすれば良いのでしょうか。

(2)自分を知り、相手を知る

なぜ今自分はきついのか相手との力が拮抗しているか、相手の方が上だからです。 簡単な算数です。

自分(80) - 相手(100)= -20

この「-20」がきつさです。このレースあなたは普通にレースが進めば負けます。
もし勝てるとするならば、相手がミスを犯した時です。
相手が持っている「+20」をもっても取り返しのつかないミスをした場合です。

(3)あきらめる

あきらめるには二つの意味があります。一つは世間一般で言われている諦める事。
もう一つは語源である『明らかに見極める』からのあきらめるです。

① 相手との力の差を見極め今自分に出来る楽に出来る事は何か
② 楽に出来る事はいつまで持続出来るか
③ 相手に離された時、次に生かせる事はあるか
④ 離された場合自分に何が足らなかったのか
⑤ 足らないものを補うために何をすればよいか
⑥ そのための時間はどれだけあればよいか

(4)今を精一杯生きる(活きる)

レースを今回だけと考えれば負けます。
しかし、未来を考えた時レースはまだ続きます。
色々意見はあると思いますが。
私は今を精一杯生きるとは、無理をするのではなく、自分の出来る範囲でやるべき事を行う。
そこで出来ないこと、足らないことを自己の課題として明らかにし、次に備える。
これ人生でもいえますよね。

<ポイント>

葛藤の後、課題を発見し新しい一歩を踏み出す時には必ず不安があります。
また、今の自分の力量を正しく把握し、受け入れられる力が無ければ上のステージ(不安のポジション)にあがれません。
「見栄」「プライド」「間違った責任感」などから楽をする事が出来ない場合下のステージ(不満のポジション)に落ちる可能性が多いと思います。
これは私の個人的な考えですが、新たに一歩を踏み出す子供は、自由にやりたい事をやりたいようにやらせた子が圧倒的に多いと感じます。
しかし、ただ自由にさせると未熟な子供ですから失敗も多いです。
失敗の中には、我が儘に感じる事、でたらめな事もあるでしょう。大人は辛抱強く子供の我が儘に付き合いながら正しい方向に指導していかなければなりません。
そこで私は、自由にやらせる前になぜそれがやりたいかの目的、また結果に対して自分で責任がとれるかの確認をします。
これはエピソードの欄に随時提供していきます。興味のある方は、除いて見て下さい。
またご意見をお願いします。

4.成長と失敗

(1)成長するとは

前項では、マラソンのレースに例えましたが、勉強でも仕事でもかまいません。
成長は失敗から始まります。
何かを始めて上手くいっている時には成長はしていません。
この言い方が違うという指摘もあったので言い方を変えると、自分の力は向上していません。前項の80の能力のままです。
しかし前項のマラソンのレースでは、80で100の力量に勝つというしています。
当然失敗します。そこで二つに分かれます。
一つは、成功に向け、自分の力量を上げる選択をする者。
もう一方は自分には無理と進歩をやめて(本来の諦めの意味)しまう者です。

(2)なぜ人は失敗する

① やっていないからできない
一つは、無理。不可能であるという理由から挑戦しない。
何もしなければ何も始まらない。当然です。
二つ目は、前項で述べた「明らかに見極める」の語源の諦める事をできない。
やっていないとは言い換えると今を精一杯生きれていない状態です。

② わかっていないからできない
先ず自分が解らなければならないと思います。
力量、現状、環境など色々な条件から頑張っても出来ないことは沢山あります。
理不尽であると思った瞬間に不満のポジションになってしまい頑張りが徒労となりさらに不満を積み上げる結果になることはもったい無いと思います。
ここで言う解っていないとは方法論的な問題ではなく、自分とそれを取り巻く環境(状況)を正確に分か って下さいという意味です。そこから、具体的な方法(何ができるか、出来ないのか)を判断し実行する事です。

③ 続けていないからできない
本当に続けるという事は、毎日必ず進歩しているという事です。
子供は、習得するのも飽きるのも早く、飽きてしまった状態を続けている事は続けているとは言いません。飽きたら新しい課題を与える。自分に対してマンネリしていると思った時は、ある程度課題がクリアー出来ている状態かもしれません。
新しい課題を探し、課題を解決し続ける事。これが続けるという意味です。

④ みえていないからできない
みえるとは、上の例の様に自分(子供)の状態がみえているか、いないかです。
マンネリに入った。課題はクリアー出来てる。これは初歩的な事で、その奥にある「本音と建て前」「やむれぬ事情」がみえているかが大事です。このみる力が判断を左右します。

(3)時間と難易度の関係

時間と難易度の関係

上の図は、時間軸(横軸)に対して難易度(最終到達位置・縦軸)を表しています。
一番順調といえるのは「A軸」になります。
「B軸」は中間以降大幅な修正を加えて目標を達成していますが、この場合達成後、副作用的は状況が起きる事もあります。「C」は余裕を持って目標を達成しています。
理想は中間点で完成から逆算して余裕を持っておく方が失敗の確率は少なくなります。
「D」は中だるみによる失敗例です。
「E~G」はある意味順調にやるべき事が足りていなければそれなりの結果になるという例です。

たんぽぽクラブ